先日お見送りのお手伝いをさせていただいた当家様のお話でございます。
故人様はいつもお酒が大好きでした。
昔はよく一緒に呑んでいたお酒も、離れて暮らすようになってから一緒にお酒を呑む機会はなかったようです。
小さい頃は、キャッチボールをしたり、喧嘩をしたりなど思い出がたくさん浮かんできているようでした。
私は、最後の夜に故人様と共にお酒を呑んでほしいとの思いから、喪主様にビールとグラスをお渡しさせていただきました。
喪主様は故人様の隣で全て呑んでくれたようで、私も安心いたしました。
そして最後のお別れです。
喪主様をはじめ、ご遺族様方に名前を呼んでいただき、故人様のほほに触れていただきました。
今まで伝えることができなかった言葉を伝え、涙を流されておりました。
火葬後、喪主様より「ほんとに、何から何までありがとうございました」と笑顔で言っていただけたことを忘れません。
私たちは後悔の無いお見送りのお手伝いができたでしょうか。
私たちスタッフは「身内の一人だったらどうするか」を常に考えております。
またいつでもお声がけください。
この度は、お父様の最後のお別れをお手伝いさせていただき誠にありがとうございました。
葬儀担当ディレクター:西 祐輝