つむぐぶろぐ

最期の夜と兄弟の絆~つむぐぶろぐ~

2024年07月12日

いつもブログを閲覧いただきありがとうございます。
家族葬専用式場つむぎ 竹中と申します。

時代が変わるにつれ お葬式の形も変わっていく中で
【家族葬】=【質素に】ではなく、 【家族葬だからこそできること】を考えられている方が増えております。

私がお見送り担当させていただきました故人様、 3兄弟の子宝に恵まれ、お店を営まれておりました。
お葬式の喪主様をおつとめされた息子様は 生前、故人様と折り合いがつかなかったそうです。

親と子供・・・
なかなか素直になれない時間・・・
ああしておけばよかったな…
きっと皆様も経験したことはあるのではないでしょうか。

故人様との最期の夜、 息子様である喪主様は、しばらくの間、故人様の枕元へ立たれていらっしゃいましたので、故人様のお近くにいていただける様、お椅子をご用意させていただきました。

故人様との最期の夜

故人様は地域の方とのお付き合いもあり、ご近所の方が一人、また一人とご焼香に来られました。
そして、また式場で喪主様と故人様のお二人となると喪主様は故人様の枕元に座り、ただずっとお遺影写真を眺められておりました。

生前は、故人様と会話もあまり交わさず お近くにもあまりいなかったと喪主様。
ただずっと傍らで故人様に寄り添われておりました。

最期の夜はつむぎ菜根へご兄弟3名でご宿泊をされ 翌日、喪主様にお会いした際、昨晩は兄弟と沢山の想い出話に花を咲かせたと、そしてなかなか言えなかった本当の想いを話すことが出来たと伺いました。
その時の喪主様が安心し、 ホッとされた表情は今も鮮明に憶えております。
悲しみの席ではございますが、 故人様が結んでくれた家族の絆を感じた瞬間でした。

ー 家族葬だからこそ、出来る事 -

私たちはこれからも、悔いのないお見送りが出来る様 自分の身内ならと考えながら最期の時間を大切にお手伝いさせていただきます。

福島エリア代表
葬祭ディレクター 竹中紗智