つむぐぶろぐ

【お母さんの作品展と珈琲の香り】

2024年10月13日

家族葬専用式場つむぎ菜根の竹中紗智と申します。
この度、お見送りのお手伝いをさせていただきました故人様は、元々郡山のご出身ではなく他県より移住され、郡山にて余生を過ごされたそうです。

 

手先が器用だったそうで、とても素敵な【ちぎり絵】の作品をご自宅よりご持参いただき、ご趣味だった四国霊場の御朱印帳と一緒に、ご遺族様で祭壇をはじめメモリアルコーナーへお飾りいただきました。
故人様、若かりし頃は当時には珍しいハイカラな女性だったと伺いましたので、オレンジと黄色の華やかな色合いの生花祭壇をご用意させていただきました。

 

ちぎり絵

 

お飾りされました【ちぎり絵】が和モダンの生花祭壇にとても映え、世界でたったひとつのお母様だけの祭壇が出来上がりました。

 

 

ご家族様が、先に旅立たれたお父さんとゆっくりお茶が飲めるようにとご用意されたお写真付きのお茶のセット。
仲睦まじいご夫婦だったと伺い、お遺影写真もお父様と映った1枚のお写真から作成させていただきました。

 

 

若かりし頃、故人様は喫茶店で務めていたせいか珈琲を嗜まれていたそうで、それはそれはお砂糖とミルクたっぷりにした甘ーい珈琲だったそう。
皆様でお母様をお偲びいただけるよう、お砂糖とミルクたっぷりの甘い珈琲をお供えいただき、皆様に召し上がっていただいてからご納棺の儀式をはじめさせていただきました。

 

 

実は、この度突然のご逝去となった故人様。
『いつかその時が来たら家族葬で…』と、ご遺族様はご検討いただいていたそうですが、あまりにも突然のご逝去の中で沢山のご不安を抱えられていました。
御親族様は他県や遠方の為、ご参列は難しくお二人でお見送りいただくこととなり、私もご遺族様のひとりとしてひとつひとつご不安を解消しながら大切なお時間を一緒に過ごさせていただきました。
お二人で作品をお飾りされ、式場を作られたことは何よりもお母様が喜ばれたことと思います。
華やかな祭壇を前に、最期にご家族のお写真を撮影させていただきました。

 

あたたかな笑顔と珈琲の香りと共に、大切なお時間をお過ごしいただきました。
この度のお見送り、大変お疲れ様でございました。

 

福島エリア代表
葬祭ディレクター 竹中紗智