つむぐぶろぐ

思い出と香り

2025年02月22日

家族葬専用式場つむぎ小原田の遠藤涼太と申します。
先日お見送りのお手伝いをさせていただいた当家様のお話です。

 

我慢強く、いつも家族の中心で気を配りながらみんなを支えてくれた故人様。
お子様にも友達のように接して、家族に何かあったと察するとずっと気遣いながら寄り添う優しい方であったとお伺いいたしました。

 

また、運転が好きでフットワークの軽い一面もお持ちだった故人様。
お子様と二人で県外へと赴き、水族館を楽しまれたことがとても記憶に残っていて、その時にいただいたイルカのぬいぐるみは今も大事になさっていると聞かせていただき胸が温かくなりました。

 

そんな故人様は毎朝必ずコーヒーを嗜まれていて、砂糖やミルクは入れずにブラックで飲まれていたとのこと。
当家様にとってもこのコーヒーを飲まれていた姿はとても印象に残られていて、お好きなことをお聞きした時にすぐ思い出を聞かせていただきました。

 

このお話を聞かせていただいたとき、是非ともコーヒーをお手向けさせていただきたいとご用意をさせていただきました。

 

coffee

 

当時は故人様お一人でコーヒーを嗜まれていたとのことでしたので、お見送りでは皆様でお味と香りを共有していただければと思い小さなカップにコーヒーをお入れしてご参列していただいた方々に振る舞わせていただきました。

 

また、家にお戻りになられてからも香りを感じて思い返していただけるよう、皆様と故人様に同じドリップパックをお渡しさせていただきました。

 

皆様の温かなお気持ちが必ず伝わる──そのようなお見送りでございました。
この度は、大切な最期のお時間をつむぎにてお過ごしいただきましたこと、さらに私にお手伝いをさせていただけましたこと、心より感謝申し上げます。

 

葬儀担当ディレクター:遠藤 涼太