つむぐぶろぐ

娘さんのピアノの音色と共に安らかな時間を~つむぐブログ~

2024年07月12日

戦後の激動の時代を生き抜いた、強く素敵な女性の故人様のお見送りのお話です。

故人様は外国の裕福な家庭で生まれ育ち、戦後に日本に来られてからは大変ご苦労されたそうです。

しかし、子育てが一段落した頃、当時では珍しい通信教育で資格を取り、退職まで勤められました。

退職後に始められた油絵では個展を開くほどの腕前になり、たくさんの作品の中からお気に入りだった絵をご自宅からお持ちいただき、その作品を式場に飾らせていただきました。

故人様の趣味であったピアノやクラシックにも思いを寄せ、施主様が「昔習っていたから数十年振りだけど…」と猛特訓され、ピアノの演奏をしてのお見送りとなりました。

お母様が天国でまた個展を開いた時に、見に来てくださった方達とお好きだったカプチーノを飲みながらお話ができますように…との想いを込めて、私たちから油絵のキャンバスとカプチーノをお手向けさせていただきました。

娘さんが弾いてくださったピアノの音色を聴きながら、天国でゆっくりと油絵を描かれていることと思います。

今回は無宗教葬で、ご住職をお呼びしないお葬儀でございました。しかし、施主様がお母様のためにしてあげたい「お見送りのカタチ」があったため、今回は施主様がご希望される流れに沿ってお手伝いをさせていただきました。

お葬儀後、施主様より「母らしい良い葬儀ができました」とのお言葉をいただきました。

吉田瞳

葬儀担当ディレクター:吉田瞳