おっちょこちょいで、どこか抜けているような可愛らしい一面もありながら、母として立派にお子様たちを育て上げられた故人様。
ご病気でつらく苦しい状況の中でも、「娘のお弁当を作らなきゃ」と気丈に励まれていたそうです。
また、ご逝去される前には親族の皆様お一人おひとりに会われていたとのこと。
お話を伺う中で、“母としての大きな責任感”そして、“家族を想う強い気持ち”に満ちた、とても力強いお人柄を感じました。
故人様がお休みされているお傍には、喪主様が大好きなディズニーのミッキーマウスをはじめ、たくさんのぬいぐるみたち。まるで皆で故人様を見守っているような、優しくあたたかな空間となっておりました。


ご親族様や周囲の方々の中には、「家族だけでのお見送り」という形に戸惑われる方も多くいらっしゃいました。
しかし喪主様には、“お母さんの最期のわがままを叶えてあげたい”
そして、“自分たちらしく、自由に、明るく送り出したい”という強い想いがございました。
普段は強く気丈なお母様がこぼされた、小さなお願い。その“最期の願い”を大切にしたいというお気持ちから、このたびは「親族のみの無宗教葬」にてお手伝いさせていただきました。
お花いっぱいのお葬式
ご遺族様からは「お花いっぱいで送りたい」というご希望をいただきました。
そのため、菊や百合ではなく、ピンクや黄色を中心とした、明るく優しいお花をたくさんご用意いたしました。


そんな華やかで温かな空間となりました。
無宗教葬でも仏式にならい焼香を行うことがありますが、今回はかしこまった形ではなく、ピンクと黄色のカーネーションを故人様へ手向けていただきました。
故人様を囲む“お棺ペイント”のお時間
ご自宅でお休みされていた際、ベッドフレームには甥っ子様・姪っ子様たちが、流行りのシールをたくさん貼ってデコレーションされていたそうです。
その思い出から、喪主様より「このシールをお棺にも貼ってあげたい」とのご希望をいただきました。
そこで今回は、シール貼りに加えて、皆様でメッセージや絵を描いていただける「お棺ペイント」のお時間をご用意いたしました。
– お棺ペイントの様子 –





お棺の窓いっぱいに貼られたシールは、まるで故人様への“ありがとう”で溢れているようでした。
最愛の奥様へ -旦那様からのサプライズ-
旦那様は多くを語られる方ではありませんでしたが、毎日欠かさず故人様のもとへ足を運び、いつもお近くで寄り添われておりました。
そこで式当日、旦那様から故人様へお渡しいただくため、バラの花束をご用意いたしました。ご用意した本数は「4本」。
『死ぬまで一生愛しています』
花束を手にされた瞬間、旦那様は初めて涙を流されました。言葉以上の深い想いが込められたこの花束は、きっと故人様へ、しっかりと届いていたのではないでしょうか。
当初は反対されていたご親族様も、最後には皆様が温かく受け入れてくださいました。故人様らしい、明るく自由で、愛情に包まれたお見送りのお手伝いができましたこと、心より感謝申し上げます。
最後の大切なお時間に、つむぎをお選びいただきありがとうございました。










