大田原市・旧西那須野町の葬儀の豆知識

お葬式の御清め塩について

2021年12月11日
御清め塩

清め塩とは、体についた”悪いもの”や”良くないもの”を落とすために使われるお塩のことを指します。ここでいう悪いものとは「悪霊」や「邪気」「穢れ」と言われるもので、これがどういうものかについては後述させていただきます。那須塩原市や大田原市、矢板市では御葬式やお墓に行ったときなどに使われることが多く、どちらも「」や「悪霊」があふれているということからそれが悪さをしないように「悪いものを払う」という意味合いで使われます。
最近では家族葬や直葬の広まりで、あまりこういった清め塩をしなくてもそもそも気にしないという方も多くなってきていますが、おそらく葬儀に行ったことがある人であれば会葬の返礼品についていたりするのを見たことがあるという人も多いでしょう。

 

清め塩の始まり

この清め塩の始まりには所説ありますが、元々は神道の考え方から来たものだといわれています。神道の考え方だと「死」を「穢れ」と考えます。例えばこの「穢れ」がついた状態のまま家に入ってしまうと、家に「悪いもの」(悪霊や悪い魂)が一緒に入り込んでしまうと言われます。
そしてその穢れが他の人にとりつき、病気になってしまったり、けがをしてしまったりすると考えられていました。
そこでこの清め塩を使い、穢れを清めてから家の中に入ることで悪いものから守ることができるといわれています。これがお清め塩の始まりです。地域によって考え方の強弱はありますが、まだ大田原市や矢板市の方ではこういった考え方も多く残っています。

 

宗教・宗派による違い

仏教では本来「穢れ」や「清め」という考え方が無かったのですが、近年では様々な考えが混ざり、仏教の葬儀でもこの清め塩が使われることが多いです。大田原市や矢板市周辺では、仏教の多くの宗派は近年使うことのおおいこの清め塩ですが、基本的には浄土真宗の御葬儀ではお塩は使いません。これは浄土真宗の考え方として、人は亡くなるとすぐに阿弥陀如来様のお導きの元、浄土の世界へと導かれるということから、49日や穢れの考え方がないからです。
返礼品にもお塩は入りませんし、火葬場から帰ってきたときに「手を流す」ことはあっても、お塩を使って清めるということはありません。御葬儀の会葬に行って、返礼品にお塩が入っていなかったとしても入れ忘れではなく、宗派の違いになります

 

地域による違い

地域によっては塩だけでなく、お米やお酒を使う地域もあります。栃木県北、大田原市や矢板市ではつい最近まで納棺の儀式の前に「お酒」と「豆腐」を食べ、参列者の身を清めてから納棺の儀式に臨むという風習もありました。これも一つの清めと言えるでしょう。現在では感染症の関係からその場で何かを口に入れるということが敬遠される時期でもあるので、割愛されることが多くあるので、手ぬぐいを首からかけてお清めに帰る場合が多いです。
また納骨の際には塩以外に、納骨で御団子を食べてその身を清めてからお墓を後にするという風習も、那須塩原市や矢板市ではあります。ただこちらもやはり少なくなりつつある風習になります。
珍しいところだと、石川県ではお清め塩を使うときにお米の糠を一緒にふるうということもあります。

 

なぜ「塩」なのか

精神的・霊的な清め塩の意味合いを中心にご案内させていただきましたが、やはりなぜ清め「塩」がここまで広まったかという部分は、物理的な清め塩の意味合いの存在が大きかったのではないかといわれています。
塩は古くより「保存料」として使われることの多いものでした。劣化することが少なく、そこに触れているものが腐敗していくのを抑えることができるというのは科学的にもいわれていることです。かつて現在のように故人のお体の保全などができない状態だった頃は、この塩を使って腐敗を食い止めていたとも考えられています。そういったところから、悪くなりずらいもの、穢れを受けないものとしての塩が広まりました。
今ではたくさんの清めに使うものはありますが、塩のようにここまで広まっているものはないので、こういったところからも塩はやはり科学的な意味からも「清め」ということに適したものであるといえます。

 

実際の声

実際に私が那須塩原市の御住職に聞いたお話ですが、前述のように「そもそも仏教では死を穢れとして考える考え方はない」ので、清める必要がないのではないかと考えているというお話を聞いたことがあります。

同じく大田原の御住職にも、本山で清め塩をやめた方が良いのではないかという話も出ておりもしかしたら近年塩を使ったお清めはやらないようになるかもしれませんよ、というお話を聞きました。
現在では家族葬や直葬の広がりから、こういった「清め(塩)」を行うという考え方自体が薄れつつあります。
時代の移り変わりとともに、その時に合わせた様相で変化・進化していくのが葬儀であり供養の文化です。これからの時代にはこれからの時代の「清め塩」が生まれて来る可能性は十分にあり得るということをお伝えし、この豆知識を締めさせていただきます。

 

以上のように、これまで那須塩原市や大田原市の地域の方にとって当たり前だった御清めの塩も今では少しずつ見直されていき、減少傾向にあります。

コロナ禍で、葬儀は大きく変わりかつては「当たり前」だったものが当たり前ではなくなっていきました。
御塩もそのひとつだと思われます。

那須塩原市や大田原市では、数年前まで直葬や一日葬というワードすら知らない方が大勢いらっしゃいましたが現在では、一般葬よりも多くなりつつある葬儀の種類です。

言葉は知っていてもなかなか理解を深めることは難しいのでなすの斎場グループでは直葬に関する知識をより皆様と共有したいという想いでYOUTUBEでの定期的な配信を行っております。

下記にYOUTUBEのご案内を設けますので、ご興味のある方は是非ご覧いただければ幸いでございます。

 

 

 

Summary
なすの斎場第50回目「直葬(火葬式)というお葬式~その3~「直葬をすべき人、そうじゃない人」」
Title
なすの斎場第50回目「直葬(火葬式)というお葬式~その3~「直葬をすべき人、そうじゃない人」」
Description

#なすの斎場グループ #家族葬専用式場つむぎ 栃木県那須町、那須塩原市、大田原市、矢板市の葬儀社 なすの斎場グループの動画です。 [なすの斎場]第50回 「直葬(火葬式)というお葬式~その3~「直葬をすべき人、そうじゃない人」」 「内容」近年増加傾向にある直葬「火葬式」を行う上で、直葬を選んでも問題ない人とそうでない人の解説を行います。 那須町、那須塩原市、大田原市、矢板市で後悔をしない為のお葬式をする為にどうしたらいいか。是非ご参考にしてくださいませ。 【出演者】 なすの斎場グループ代表:関口将仁 https://nasunosaijo.com/staff/%e3%81%aa%e3%81%99%e3%81%ae%e6%96%8e%e5%a0%b4%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%97%e3%81%ae%e7%b5%8c%e5%96%b6%e7%90%86%e5%bf%b5/ 葬祭ディレクター:相馬親太郎 https://nasunosaijo.com/staff/%E7%9B%B8%E9%A6%AC%E8%A6%AA%E5%A4%AA%E9%83%8E-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%95%E7%B4%B9%E4%BB%8B/ なすの斎場グループ公式HP:https://nasunosaijo.com/ なすの斎場グループ共通電話(24時間)0120-33-8871 なすの斎場グループmail:info@nasunosaijo.com 【なすの斎場各店】 □なすの斎場きずな上厚崎 〒325-0026 那須塩原市上厚崎751-13 □なすの斎場 きずな一区町 〒329-2732 那須塩原市一区町315-187 □なすの斎場きずな 豊浦中町 〒325-0063 那須塩原市豊浦中町100-14 □家族葬専用式場つむぎ 那須 〒329-3222 那須街寺子丙663-92 □家族葬専用式場 つむぎ 黒磯 〒325-0013 那須塩原市鍋掛1087-915 □家族葬専用式場 つむぎ大田原〒324-0021大田原市若草2-1154-1 □小さな家族葬、直葬専用式場しずか西那須野 〒329-2711栃木県那須塩原市石林1012-9 □小さな家族葬、直葬専用式場しずか黒磯 〒329-2711栃木県那須塩原市石林1012-9 □お仏壇サロン 千の祈り 〒325-0061栃木県那須塩原市末広町77-3

  • お清めの塩が返礼品に入っていませんでしたが間違いですか?
  • 宗旨により異なるので必ずしも入れるものではございません
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