私がこの仕事に関心を抱いたきっかけは、父の葬儀です。
当事、葬儀のことなど右も左も分からず、大きな後悔はないなりに予めもっと知っておけば良かったと思いました。
とても大事なことなのに、主体性がなかったなと今は思うからです。
父を喪ってからは、死はいつか自分も迎えることとして自然と向き合える様になりました。
だからこそ、自分が今生きて在ること、周りの人の命や健康、関わりが当たり前ではないことに気づけます。
花に関わる仕事をしてみたいと転職に踏み切れたのも、生きていることが当たり前ではないと思ったからです。
この仕事をする中で、故人様の好きな花や、好きな色を伝えてくださるご遺族がいらっしゃると嬉しくなります。
自分ができなかったことをできている方がたくさんいるからです。
一緒に生きている時間を大切に思わないと、知らないままです。
そんなご遺族様と故人様の関係性を尊敬しながら、お花を通して御葬儀のお手伝いができたらと思っております。